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「簡体字」「繁体字」とは? 2種類の中国語文字について

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「中国語の文字は2種類ある」と聞いたことはありませんか?
その通りです。中国語には「簡体字」、そして「繁体字」という2つの種類の漢字があります。
いったい何が違うのか?
その違いについてご説明いたします。

簡体字・繁体字の比較例

簡体字 繁体字 日本の漢字
广

簡体字とは

概要

簡体字とは、1950年代に中国で制定された「従来の漢字を簡略化した字体体系」のことです。
なお「簡体字」という呼び方は通称・俗称であり、正式には「簡化字」といいます。

簡体字とは、ひとことで言うと「従来の漢字を簡略化した字体」のことです。
これだけだと何のことか分かりませんね。
少し歴史的な説明をしましょう。

歴史

もともと中国で使われていた漢字というのは、とても画数が多く複雑なものでした。
あまりにも複雑なので覚えるのが難しく、「漢字が読めない」という国民が多い状態でした。
1950年代、識字率の低かった中国において、識字率の向上は重要な国務だと考えられていました。

そこで当時の共産政府主導により行われたのが文字改革です。

「漢字の画数を減らして、簡単な漢字にしよう」
「漢字が簡単になれば、みんな読めるようになるはず」

このような経緯から、簡単な漢字体「簡体字」が生まれました。

結果として簡体字が普及し、中国国民の識字率は向上したのでした。

現状

現在の中国で使われているのはほとんどこの簡体字です。
出版物も簡体字を採用しており、学校教育でも簡体字しか教えられないため、旧来の字体(繁体字)を読める人は年々減少しているとのことです。

ただ、「簡体字は簡略化されすぎていて漢字本来の芸術性・表意文字としての成り立ちを放棄している」として行き過ぎた簡略化を見直すような反対論も上がっています。
これに対し中国政府は「簡体字継続は法で保護されている」として反論を一蹴しており、おそらくこれからも簡体字が中国で使われ続けることになるでしょう。

繁体字とは

繁体字とは、ひとことで言うと「画数が多い漢字の字体」のことです。
もう少し詳しく言うと「簡略化される以前の漢字の字体」のことです。

英語や日本語で「Traditional Chinese Characters(伝統的中国語)」とも呼ばれるこの繁体字は、前述の通り中国において長年使用されてきた漢字体です。
現在の中国ではほとんど使われていません。

その代わり、繁体字は香港や台湾で使われています。
特に台湾では繁体字が伝統的な正統文字だと考えられており、「繁体字(複雑な字)と呼ぶべきではなく、正体字(正しい字)と呼ぶべきだ」という意見が主流です。

なお中国大陸における簡体字とは違い、繁体字圏では漢字の字体に対する強制力を伴う厳密な規範がなかったため、地域ごとの習慣により個々の字に相違が見られます。
つまり台湾と香港の繁体字は完全に同じというわけではなく、微妙な差異があるのです。

現在日本で使用されている漢字も繁体字を大いに参考にしているため、簡体字よりはるかに馴染みやすい字体となっており、伝統的な「漢字」を使っているのは中国以外の国という逆転現象が起きています。

まとめ

2000年、中国で語言文字法という法律が成立しました。
繁体字の使用を禁止し、看板などで繁体字を使用した際は罰金が科される法律です。
現在の中国政府の政策が続く限り、これからも繁体字が中国で復活することはないでしょう。

というわけで、中国語を勉強する際は簡体字で学びましょう。

……と言うより、台湾語の学習書でもないかぎり繁体字のテキストを探すほうが難しいのですが。
台湾に行く予定のある方はぜひ繁体字の勉強をしてみてください!

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